無気力症候群とは、アパシー症候群(アパシー・シンドローム)ともよばれ、何事にも無気力になり、また、無感動・無関心になる状態をいいます。なかには、仕事に対してはやる気がないが、趣味には精を出すという選択的な無気力もあります。共通していえることは、抑うつ気分や不眠、食欲の低下などはみられず、うつ病や統合失調症における無気力とは異なります。

アパシー(apathy)の語源はギリシャ語で、一般には「感情や興味の欠如」と定義されています。
ちなみに、chiro(手の)practic(技)=chiropractic(カイロプラクティック)。整体とカイロプラクティックは微妙に違います。

無気力症候群は、新入社員によくみられ、また、圧倒的に男性に多いといわれています。

無気力症候群の原因は、脳内神経伝達物質の機能異常ではなく、これまでの生き方が関っている心理的なものと考えられ、いわゆるアイデンティティ(自己同一性)が問題となります。したがって、無気力症候群の治療は、基本的に薬物療法ではなくカウンセリングが中心となります。

無気力症候群の中でも学生の場合は、「スチューデント・アパシー」や「学生無気力症候群」とよばれています。

スチューデント・アパシーは、主に大学生に多くみられる神経症性の無気力・無感動状態をいい、しばしば長期間にわたり、留年を繰り返すことがあります。

スチューデント・アパシーは、うつ病と似ている側面がありますが、学業以外のサークル活動や遊びなどには興味があり、引きこもりはみられません。このような、学生の本業からの選択的な退却や逃避という特徴に着目して、「退却神経症」とよぶこともあります。

無気力症候群の難しい点として、本人自身からの訴えが非常に少なく、周囲からも悩んでいる様子が分かり難いことがあげられており、無気力症候群の治療を積極的に受けようとする人は、ほとんどいないのが現状のようです。

周囲の人は、本人に対して怠け者扱いすることは禁物です。自分だけで考えるのではなく、心理カウンセラーなど専門家に相談してみることをおすすめします。整体・カイロで自律神経を整えるのも1つです。

すこやかケアー(整体・カイロ・マッサージ・気功)

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