つくば市の整体・カイロ・マッサージ・気功のすこやかケアーです。

身体のメンテナンスと共に、心のケアーが必要になってきている今日この頃。
今日はメンタルなお話です。
現代のストレス社会では、感情のコントロールができず、失敗したり、後悔したり、傷つけたり、傷ついたり、そういうことは多くあるし、誰もが悩んでいることだと思います。感情は、人間が生きていく上で、正確にいえば、生き残るうえで必要不可欠です。なぜならば、感情を感じなければ、危険を回避できないし、逆に満たされる気持ちからくる幸福感が味わえないからです。
この本能的な感じる力を「情動」ともいいます。たとえば、「あの人がすごく嫌い」「猛烈に腹がたつ」「自由にさせて」「好きに生きたい」みたいなものは、本音で生きたいという願望に顕われであり、正直な自分を感じる能力であるゆえに、感情からくるエネルギーのパワーは、とっても強いです。
脳の話をすると、この「情動」をつかさどっている脳は、大脳辺縁系と呼ばれる部分。この部分が強いというのは、生物としてのサバイバルに不可欠だったことが理由です。例えば、緊急事態が発生したときに、「闘うべきか?逃げるべきか?動かずにじっとしているべきか?」、そんな今取るべき行動を「情動」脳が警告を発して、指示するからです。
この「情動」は、非常事態が起こった時にはとても役に立ちます。しかし、「教育」や「躾」により、脳も学習します。情動をコントロールし、知的に行動することの方が、本能のままの「情動」を発散しているより何かと有利であり、そちらの方が賢いとインプットされていきます。「情動」は押し殺して当然、知的に行動していこうぜ、ということです。この様にして、親や学校、社会の教育や躾、常識・非常識という観点から、本能が理性で抑えこまれていきます。結果、本能である感情と、インプットされている知性が密接に絡み合い、そこで起きる摩擦が「ストレス」と認識されているものですね。「理性」や「知性」は、「明晰な思考力」と呼ばれています。例えば、「感情なんてものは二の次、三の次」「結果を出せないやつは無能な人間だ」「期待には応えられないのはいけないことだ」こんな感じで、「理性」「知性」に固執している人は、自分や他者を評価しています。
しかし、こういう人は、人から好かれない事の方が多いですね。また、リーダーと呼ばれるために必要な能力と言われがちですが、こういう人に、人は案外ついていかなかったりします。

アインシュタインは、こう警告してくれています。

「わたしたちは、知性を神とあがめることのないよう気をつけなくてはならない。」
「知性は強い腕力を持つが、人格を持たない。したがって、仕えることはできても、導くことはできない。」

進化の過程を通じて、ヒトを導いてきたのは「情動」の方なんです。しかし、太古から緊急事態を生き延びてきた情動脳は、現代の複雑な社会の現実に対応しなくてはならないジレンマが、今生まれています。

その為に、感情をコントロールせよ、仕事に私情をはさむな、プライベートをもちこむな、なんていうことが社会では当たり前の社会通念となっていますが、そうではないと思うのです。

感情をコントロールする上で大切なことは、その感情を排除したり、なかったことにするということではなく、自分でただしく認識することです。

  • 嬉しいのか悲しいのか。
  • 好きなのか嫌いなのか。
  • 楽しいのかつまらないのか。
  • 笑っているのか怒っているのか。
  • 整体・カイロをしたいのか、したくないのか(笑)

こういうシンプルな感情が麻痺して、自分でも分からなくなっている人が増えています。そうなると、自分の感情すら分からないので、もちろん自分以外の人の気持ちなんてもっと分かりません。
周りをよく見渡して観察してみてください。人間関係が上手な人は、何よりもまず自分の感情をよ〜く分かっています。
だからこそ、感情をコントロールすることができます。コントロールするというのは、感じないことではありません。抑え込むことでも、排除することでも、変えることでもなくて、まず正しく自分の感情を認識するということです。関係性がうまくいっている人たちは、お互いに感情の認識がしっかりと深まっていて、良い悪いの判断はなく、そういう感情ってあるよね、という部分を理解しようとしています。そして話し合う場を必ず設けています。
重要なことは、内なるビジョンや価値観をしっかりと伝え合うこと、理解しあうこと、認め合うこと、気持ちを感じようとすること。それができていると、他人の感情も分かるようになりますし、そういうこともあるよねって許し合うこともできます。感情をコントロールする出発点は、自分の気持ちをそのまま認めること、知ること、内なる信号に敏感であること、です。自分の感情と向き合うことを恐れ、見ないふりをしたり、そんな感情ではないと認めない人は、大抵相手を責めるか、何か理由をつけて、話を進めようとしてきます。感情は、コントロールするものではなく、正しく認めるものだと思います。

すこやかケアー(整体・カイロ・マッサージ・気功)

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